少し古いですけど、ヒシミラクルが引退するそうで。
まああの馬は競馬人生で一番思い入れの強かった馬ですね。
初勝利がダービーの裏番組の中京で、その後勝って負けてを繰り返し、8分の3の抽選をくぐり抜けて、菊花賞出走。菊花賞では本命のノーリーズンが落馬失格し、ヒシミラクルが直線でファストタテヤマメガスターダム父内国産馬2騎の追撃を振り切っての大波乱劇の主役。この事実は菊を勝った後に知ったことですが、そういう苦労人みたいなところに惹かれましたよ。冬にデビューして、無敗でクラシックを勝つような良血馬が多い中、こういう個性派というかそういう馬が出てくるってとこが好きでしたね。それでトップロードの引退レースとなった有馬記念サッカーボーイ産駒のワンツーで決まると思ってたけんど、見せ場無く惨敗して、天皇賞へのステップレースの大賞典、大阪杯も着外で、天皇賞菊花賞馬として屈辱の7番人気。勿論自分はヒシミラクルの勝利を信じていました。レースはツキも手伝って、各馬の追撃を振り切って快勝。拙者はテレビの前でずぅっと叫んでましたよwそいで、宝塚記念。ファン投票は前年の年度代表馬シンボリクリスエスに次いでの2位。2億円おじさんが8桁の額のの単勝馬券を購入するも、それでも6番人気。前年の年度代表馬、GⅠ6勝馬、クラシック2冠馬、前年の同レースの覇者。後にGⅠを勝つ馬も含めると、8頭のGⅠ馬が入り乱れる群雄割拠のレース。それでも、菊を勝ち春天を勝った馬なんで勿論、ミラクルを支持。タップダンスシチーシンボリクリスエスらがインコースで粘る中、ヒシミラクルは大外から差を詰める。ようやく先頭かと思いきや、ツルマルボーイが凄まじい脚で追い込んできた。それでもまた追撃を振り切って完勝。勝てども勝てども評価が上がらなかった馬の名が3度目の正直で世間にその名を轟かせた瞬間でありました。