@黒歴史其のⅡ

ええと、予想以上の大反響なので、続きを書きますね(爆)だんだんだんだん、内容がクソになっていきますです。
俺の腹は決まっていた。9割9分の確率で俺が1位当選すると思っていたというより分かっていた。もし1位当選でも涙は流すまいと心に決めていた。10分後、学級活動6時間目のスタート。開票集計作業は終わり、あとは発表するだけとなった。俺は過半数の票を貰い、1位当選となった。涙を流すまいと心に誓ったが、涙が頬を伝って落ちていった。まあ正直、委員会なんて一度もやったことは無かったが、自分一人で仕事をこなせると思っていた。この恨みは成功というカタチで晴らしてみせる、そう心に誓った。…
その後は、堰を切ったかのようにトントン拍子で係は決まった。班も30分ほどの上層階級(学級委員、班長)の密室での話し合いで決まった。なぜ奴らに班員を決める権利があるのかまだわからない。男女1人ずつの委員は同じ班に編入される、これはうちの中学の伝統。そして、俺は当然だが、給食班なるところに配属された。俺は班の活動に協力したり、話し合いに口を出したりする気はさらさら無かった。というより、クラスの活動に参加する気すらもうこの時点でなかったさ。クラスの連中は俺が理不尽なやり方で給食委員に就任したことなど、忘れてしまっていただろう。そして拙者は「給食委員」の極意を知ることになる………。俺はまだ気付いていなかった。
班のメンバーとの顔合わせ。まあ小学校のときから知ってる顔が多かったので、大体の能力は把握していた(メカかよw)。まあ廃人同然の我を超越する者すらいなかった。一人、データの無い奴がいた。その人が給食委員の片割れのAだった。どういう偶然かは知らぬが、今拙者が少し夢中になってる声優と下の名が同じだった。班に溶け込みたくなかったので、素っ気無い態度でやり過ごそうと考えた。班長は同じ委員会だからとかいう理由でAの隣に机を置くよう行った。理由としてはかなり適当だが、断るのも億劫だったので二つ返事で了解した。俺はまだ気付いていなかった。
…………
授業が始まった。3年生2回目の国語の授業。前の授業で配布された漢字の書き取りプリントから問題を抽出したテストをすることになっていた。漢字は結構得意であったが、俺は「開幕ダッシュ」を決めるためにそこそこ勉強した。問題は50問あったが、スラスラ解けた。試験時間が終わると、隣の人と交換し採点だ。拙者はAと解答用紙を取り替えた。Aの方は採点に四苦八苦していたようだが、俺はスラスラ採点できた。俺は少し驚いたが、先生が答えを板書する前に、46箇所にペケを打った。4箇所しか回答が書かれていなかった……。俺はそれでもまだ気付いていなかった。
授業が本格的に始まると、拙者は何かに取り憑かれたように快進撃を続けた。おそらく、復讐心が体を支えていたのかもしれない。拙者の能力を見くびっていた連中、俺に推薦票を入れた連中を見返すどころか、ショックで再起不能にしてやろうと考えていたのかもしれない。短い人生の中でもっとも集中力が続いた期間だった。まさに快進撃だった。「火事場のバカ力」状態が続いた。
しかし、この快進撃もたびたび詰まった。例えば、英語の時、テキストの内容を2人でパート分けして暗記、それを暗唱するというテストがあった。「2人」は当然だが、席の隣同士だった。このテストは1日の勉強期間があったので、わたくしはこういうことはスキルを積めば出来た。実際、本番では殆どとちらなかった。「俺」はね。Aはよくとちった。とちればとちるほど、貰えるポイントは下がっていった。当然だが成績に直結していた。こればかりは、快進撃だろうとなんだろうと変えようが無かった。低評価を頂くのは不可避だった。わたくしはクラスの中に本音で話し合える奴を見つけた。彼(以下B)はこういうテストのあった授業のあと、決まって「今日も災難だったな」とか笑って話し掛けてきた。拙者は「まったくだよ」とか「もう勘弁してくれ」とか「ふぅ〜」とか返していた。こういう奴がいなかったら、暴発していたかもしれないなぁ。俺は少し気付き始めていた。
第2部・完 〜つづく?〜