周諭「藤子先生よ、そこまで読んでいたか」

地下に巨大空洞を見つけたのび犬ドラえもん。いつもの4人+1台に出木杉を加えた軍団で、国を作る。しかし、子供だけの世界で巨大な軍事力を誇る勢力・剛田家を止められるものはおらず、ついにドラえもんのび犬に警察権力を与え、剛田家に10分間の懲役刑を*1下し、剛田家の野望はここに潰える。この国はいよいよ近代国家を目指すべく、指導者を作りその指導者の下、国を繁栄させていくことを剛田家の人間を除いた4人と1台の満場一致で決まった。そして、初代指導者にのび犬を向かえ、国は国号を「のびた国」、国旗に「の」の字とし、近代国家を目指していくこととなる。そして、のび犬は政策の柱として以下のことを掲げる。

毎日を日曜日にする。
全国民には10万円のお小遣いをやるおもちゃにお菓子にたくさんだ!

耳障りのいい政策でしたが、官房長官ドラえもん氏に一刀両断されます。

そんなお金どこにあるの?

とどめに「もっと現実的に行こうよ」と進言し、日中は国に留まり、日没後は祖国へ帰国することを提案。部下の進言に気を悪くしたのび犬は政策を取り下げ、警察権力をちらつかせながら、国を牛耳っていくのである。まあ最終的には…いつもどおりだが。

ドラえもん26巻「のび太の地底国」という話。

*1:なぜ、警察が量刑を決めているのか。また懲役刑なのに、のび犬は「閉じ込めておけ」と禁固刑であるかのような物言い。