ルーキー勝利一番乗り!それでも日ハム・斎藤が酷評されるワケ

「およそ新人とは思えぬじじくさいピッチングでしたね(苦笑)。ただ、あんなピッチングは長続きしない。断言しますが、このままではシーズン通して投げきれない。あとひと回りしてバッターが球筋に慣れたら絶対に打たれます。だってストレートがすべて“お辞儀”してますから。だからといって、これから急にスピードボールが投げられるなんてことはない。今シーズンの成績? 運がよければ4、5勝する程度ですよ」

 実は、早稲田大学應武篤良前監督も以前、「今の力ではせいぜいシーズン3、4勝で、防御率も5、6点台」と親しい記者に本音を漏らしていたという。大学時代、最も近くで見ていた恩師がそう言うのだから、江本氏の評価は妥当な線なのかもしれない。

早大の監督がこんな評価してることは、プロのスカウトの評価も概ねその程度だろう。そんな中でも、4球団が競合した。球団が人気取りの為に貴重なドラ1の枠を使うとは思わないけどな。
「背番号34っていうから、金田2世だと思ってブルペンに見に行ったら、球は140も出ないただの大柄な男だったよHAHAHA」と言われた昌さんが200勝するしな。

「じじくさいピッチング」ができるというのは、打者を打ち取る術をある程度知っているってことで、既に投手としてある程度完成してると思うわけです。球速は遅いが、制球力がある投手が長期に渡って活躍するのはあるが、その逆で大成したケースって聞いたことない。球威で相手をねじ伏せるピッチングも見ていて爽快ではあるが、それができないんならできないなりの方法で抑えればいいじゃない、それが野球だもの。江本の評価見て、私の斉藤に対する評価上がったわ。
江本の評を本格派投手に変換すると以下のとおりになる。

「およそ新人とは思えぬ凄まじいピッチングでしたね(苦笑)。ただ、あんなピッチングは長続きしない。断言しますが、このままではシーズン通して投げきれない。あとひと回りしてバッターが球筋に慣れたら絶対に打たれます。だってストライクとボールがはっきりしてますから。だからといって、これから急にコントロールがよくなるなんてことはない。今シーズンの成績? 運がよければ4、5勝する程度ですよ」